偽りの感情
私の通ってる学校には、正門を出る前に一礼するというルールがある
この学校に入学して3年目
1度もやり忘れたことなんてない
今日もいつも通り一礼して、門を出て、そこにいた先生に挨拶をした
すると一言
「君は一礼してないからもう1回」
きっとたまたま見えなかったんだろう
「いや、しました」
その言葉を発することは出来ず、
「すみません」と言ってしまった
やってもない罪を被ってしまった後悔とともに
反省もしてないのに「すみません」と言ってしまう自分に嫌気がさした
この場から早く立ち去りたくて、早歩きでバス停へ向かった
どんな顔でこの場にいたらいいのか分からなかった
この先どうやってくのが正しいのかは自分でも分からない
ただ、きっと今後私が選んだ道がどうであれそれが正しいんだ
過去の自分からほんの少しだけ変わった気がした