rio0214

高校1年生

ふたり

玄関の扉を開けた

やっぱり雨が降ってる

重い荷物片手に傘をさして駅へと向かった

 

電車に揺られながら、ただただ外を眺めていた

景色が動いてるみたいだなぁなんて考えたり

 

ゆっくりと流れていく景色に反するように、私の耳元ではアップテンポな曲が流れている

 

音が聴こえる、心が痛い、寂しい、雨が冷たい

何気ない行動だけれど、自分が生きてることを実感させられる

 

笑って、話して、手を振って

友達と話しながら歩いた道は、1人で歩く道の景色と全く違ったよ

 

また明日ね

 

 

いつか必ず

 

 

またふたりでね

 

 

外を眺めたら雨が止んでた

「あぁ19日はもっと降って欲しかったのにな」

なんて心の中で呟く

自然と足取りが軽くなっていた