卒業
唯一犯し続けた校則違反
私は毎日イヤホンを挿して登校してました
誰も知らない名曲に揺られて何も変わらない窓からの景色を眺めながら
友達と行くのはやっぱり慣れない
人と関わるのを避けるように早く登校してた
でもやっぱり誰かと登校するのも好きだった、嘘じゃない
慣れたようで慣れない毎日だった
本を読む振りして眺めた教室は眩しくて
誰にも気づかれないように笑ってた
話に入るのは苦手だけどね?
案外楽しんでたのかもしれない
楽しくないって嘘ついた3年間は思ったより早く過ぎて
今思い返せば長かった気もする
教室でじっと目を閉じてみても
やっぱり私には眩しすぎた
笑えるよな、卒業なんて