rio0214

高校1年生

何者にもなれなかった私

「また明日」

そんな一言を発することさえ拒んでいた2年半

私は一体何を追い求めて、何になりたかったんだろう

 

こんなはずじゃなかった人生を受け入れた方が楽だと気づいてしまったからだろうか

 

休み時間は基本教室の端っこで本を読んでいた

本を読む時はいつも私を当てはめて考えてしまう

音楽を聴く時も、映画を見る時もそうだ

変わって欲しいと願いつつも、変わることは出来ない自分

何かになりたくて、クラスで輝いてるいかにも勝ち組ってオーラの溢れてる子

あんなふうに私もなりたくて

誰かの代わりでもいいから誰かのものになってみたい

私は沼のような彼女との日々に溺れていく主人公の姿に嫉妬さえ覚えてしまった

 

逃げることから逃げて、絶望から目を背け続けた日々をやり直したい

でもきっと、やり直したらやり直したでまた後悔するのだろう

 

人生はいつだって「こんなはずじゃなかった」の連続だ

 

知らない人が隣に座っているバスの座席

イヤホンから流れてくる音楽

通学の定番はやっぱりマカロニえんぴつだ

1曲目は絶対にSupernovaって決めている

こんなはずじゃなかった人生を逆走するように、耳元でなっている音楽は進行方向の逆へと進んでいた