rio0214

高校1年生

理論

濡れた髪が湿った髪に変わるこの時間 ただただ流れゆく情報を眺める 眠たい、このまま何もしなくてもいいかな そんな思いに支配されながらも結局は動く 髪を乾かす 湿った髪が乾いた髪になるまで たぶん、これからもずっと 自分の中にある理論を壊すことは出…

一瞬の感情

「馬鹿にされても大丈夫 自分が好きでいれば大丈夫だから」 憧れの人がMCで言った言葉が頭から離れない 初めは本当に何となくだった 「暇だし数ヶ月前からTwitterでよく名前見かける変わった名前のバンドでも聴いてみようかな」 そんな一瞬の感情 でもその一…

1秒先

4分間 たったの4分。ほんの少しの時間。 何が出来る? 私は希望に縋っていられる 1曲なにか希望の曲を 今までずっと 「音楽しか希望を手に入れる手段は無い」って思ってた でもよく考えたら違うよね 「音楽に希望がある」ってこと ほんの数分 ぼーっとして過…

結晶

「死ぬほど綺麗だね」 海を見た彼女はそう呟いた 最上階から見下ろした海は確かに死ぬほど綺麗だった それと同時に、今ここから落ちたら死ぬんだろうなと思った 崖の上から見下ろした海 飛行機から見た空 一面の雪山 手のひらに乗せた雪の結晶のように 私も…

嫌いな子に「友達だよ」と微笑んだあの日 都合の悪いことを愛想笑いで誤魔化した日々 自分は幸せだと言い聞かせることでしか越せなかったあの夜 嘘はいつだって私の傍から離れてくれない 「自分にだけは正直に」 うるさいそんなこと分かってるよ 分かりきって…

画面の先

「一緒に行こ」 そんな一言もいらないくらいの仲 一緒に行くのが習慣だから 「ねぇ、それでさぁ、、、」 あれ、なんで返事しないの? 画面じゃなくてこっち見てよ そのイヤホン外してよ

変わらない

何も変わらない景色 やっぱり今日も変わらずイヤホンをさして、ゆっくりすぎていく景色とは対照的なリズムに身体を揺らす通学路 昨日は夢だったのかな 夢なら覚めないで この想い冷めないで でも確かに私の前に憧れの人がいて、 全力の音楽を身体全体で感じ…

あこがれ

憧れる この人こそ理想だと、吸い寄せられるように心を寄せること 私はまだ憧れの存在にあったことがない 楽器は違うけれど、音楽を本気で楽しんでる表情に心が吸い寄せられた ずっとずっと遠い存在なはずなのに、近い存在だと思わせてくれる歌詞に惹かれた …

質問箱

最近流行ってる匿名質問箱 2年前にほんの少しだけ付き合ってた人の質問箱が開設されてた 私は質問しないし、別に見なくてもいいのになんか気になっちゃうもんだ 「好きな人のタイプは?」 別に知らなくていいし。 気にならないし。 「ショートで背が低い人」…

絶望を愛す

本当はこんなはずじゃなかった 今ごろめちゃくちゃ頭良くなっちゃってて 毎日欠かさず勉強して でも部活は楽しんでやってて 友達もいっぱいいて そんな人生を思い描いてた 「なんかぜんぶ叶ってないね」 分かりきってる言葉が何度も頭をよぎる いくら頑張っ…

部活が無い時のバスは嫌い みんな一斉下校で座れないから でも少し好き 一緒に帰ってくれる友達がいるから 今日もいつも通りバスを待っていた この先に流行りの店でもあるのか?というくらいの 長蛇の列 乗った瞬間、鼻を刺すような匂いにハッとさせられた …

日々

「あなたは今の日々を愛していますか?」 そう聞かれたら間違いなく 「いいえ」と答えると思う きっと大人になってからこの日々を愛してたんだって気づく時が来るんだろう その時、もう一度この曲を聴きたい やることも無いのにぼーっとして過ごした夜にこの…

隣り合わせ

反対のように見えることは、意外と隣り合わせなのかもしれない 希望と絶望 生と死 嘘と優しさ 光と闇 人は一日で何千もの選択をする 右に進むか左に進むか 寝るか起きるか 生きるか死ぬか たった2分の1の選択 2本のくじの中から1本の当たりを引くくらい簡単…

「ごめん、別れよっか」 ねぇ待ってよ、、、 「そっか、今までありがとう」 どうしてふたりの同意で始まった恋はひとりの言葉で崩れるんだろう どうしようもないくらいあなたが好きだった 今ならいくらだって言えるのに 消したいけど消えて欲しくない思い出…

水筒

あの頃、私たちは若かった 甘い、酸っぱい、苦い、息苦しい そんな想いを全て水筒に詰め込んで飲み干した 「ねぇ、聞いてる???ねぇ」 あぁ、、どうしよう聞いてなかった 「何言ってんの、聞いてるよ笑」 嘘つき ほんとは聞いてなかったって知ってる 色ん…

溶けないで

何もせず笑ってるあの瞬間が幸せだった 中1の頃の夏 1度だけ部活をサボったことがある 今日は行かなくていっかって友達に誘われて くだらないことして、笑って笑って 小さな反抗 別に世の中の何を変えたわけでもない でも、この瞬間が私たちにとっては幸せだ…

誰も入れない場所 自分だけ入れる場所 操縦室 自分の表情をコントロールできる 笑ってみたり、怒ってみたり 成功確率ほぼ100% 調理室 記憶の味を決めることが出来る 酸っぱかったり、甘かったり、苦かったり ときどき失敗しちゃうけどね ごみ捨て場 要らなく…

選択

絶望と希望の手前 あの頃の私は、そんな中生きる道を選んできた 「今の社会が正しいと思いますか?」 そう聞かれたら、迷わず「はい」とは答えられない でも、私は今の生活から抜け出せないのだ 痛い、痛い、痛い、もう限界、無理 毎日同じ時間に寝て、同じ…

透明の線

芸能ニュース 最近流行りのゲームの話題 男子校の文化祭の話 私にはどれも退屈だった 「あぁ別世界だな」なんて笑えてきちゃって あっち側とこっち側という暗黙のルールの上で 進んでいく日常 別世界だって気づいてるのに 私には似合わないって気づいてるの…

後ろめたさ

「あの時なんであんなこと言ったんだろう」 「あの時なんでああしなかったんだろう」 後悔はいつでも私の傍から離れてくれない 自分に嘘をつかないということ リアル、情熱、真実、感情 私は幼い頃、言葉と愛だけは偽りがないと信じてた それを友達に言って…

逃げて生きて

目の前の物事から逃げるな 辛い物事にもぶつかっていけ そんなに逃げることって悪いことか? それ誰が言い始めたんだ 学校の目標って大抵「諦めずに頑張ろう」とか「物事から目を背けない」とか 今の社会は逃げることを悪としてる気がする 数ヶ月前は私もそ…

ふたり

玄関の扉を開けた やっぱり雨が降ってる 重い荷物片手に傘をさして駅へと向かった 電車に揺られながら、ただただ外を眺めていた 景色が動いてるみたいだなぁなんて考えたり ゆっくりと流れていく景色に反するように、私の耳元ではアップテンポな曲が流れてい…

あこがれ

ずっと寂しかった 令色ばっかりして生きてきたから 自分の中に誰かを入れることがただただ怖くて、入ってきたものを追い出すように頭の中に色んな情報を押し込んだ ずっと避けてきた「逃げる」という行為 こんな人間私しかいないんだって だから逃げずに頑張…

あの日常

久しぶりの通常授業 教室に入ったらいつも通りの笑い声が響いてた 私はきっとこの日常が欲しかったんだと思う しょうもないことで笑いあってるこの日常 自分から話すことはないけれど、見てるだけでなんとなく幸せだった 私には騒がしいくらいがちょうどいい

I hate me

自分だけ周りの話に置いてかれてる 「あれ、私ってここに存在してるっけ?」 自分を抜いた周りだけが盛り上がってるのが1番辛い 私ずっとここにいるよ?って 思いっきり泣き叫んでやりたかった もしかしたら私と話したいと思ってる人がいるかもしれない 友達…

偽りの感情

私の通ってる学校には、正門を出る前に一礼するというルールがある この学校に入学して3年目 1度もやり忘れたことなんてない 今日もいつも通り一礼して、門を出て、そこにいた先生に挨拶をした すると一言 「君は一礼してないからもう1回」 きっとたまたま見…

変わらない日常

眠い目こすって外を眺めた 今までと何も変わらない日常が流れている 空があって、車が流れるように過ぎていく 耳から入ってくる音が遠くなっていく いや、自分から音が入ることを拒否してる 時々、音に嫌気がさしてしまう 話し声、笑い声、、、 「なんで私は…

小さな爆発

ニュースでは悪い報道ばっかりされている 「芸能人が自粛守ってない」 「夜なのに開いてる店がある」 この国が行ってる政策が全て悪いかのような報道に嫌気がさした 毎日誰かの中に小さな幸せがあり、小さな悲しみがある 毎日新しい命が生まれ、命がなくなっ…

夢を持った大人

小学生の頃は、夢を毎日のように語ってた なりたい未来がいっぱいあった でも今は、現実的なことしか言えない どんなニュースでも「嘘じゃないの?」と考えてしまうようになった これが大人になるということなのか? じゃあ、私は大人になりたくない できれ…

届かない欲望

人は手が届かないものを欲しがる 自分に無いものに触れてみたくなる でも、その物が手に入ったら「案外必要じゃなかったな」なんて言って部屋の隅っこ行き 休校中は、友達に会いたい、外に出たい だけど、今は学校に行きたくない そんなインタビューを毎日の…